ノーコードツールStudioでサイトを作るとき、多くの人が最初に頼るのがテンプレートです。ゼロから作らずに済むぶん、公開までのスピードが一気に上がります。
ただ、テンプレートは「選び方」と「使い方」を間違えると、後からデザインが崩れたり、他社サイトと見た目が被ったりします。無料と有料でできることも変わります。
この記事では、Studioでサイト制作を請け負う制作会社の視点から、テンプレートの入手先、選び方の基準、無料と有料の使い分け、つまずきやすい落とし穴、そして「テンプレをそのまま使う」か「制作代行でカスタムする」かの判断軸までを整理します。
目次
まずは無料の資料でご検討ください
サイト制作の無料資料を受け取るStudioテンプレートとは
Studioテンプレートとは、Studioであらかじめデザイン・レイアウトが組まれたサイトのひな形です。読み込むだけでヘッダー、トップ、フッターなどが一通りそろった状態から編集を始められます。
白紙からデザインする必要がないため、Studioの操作にまだ慣れていない人でも、文章と画像を差し替えるだけで見栄えのするサイトに近づけられます。
テンプレートの主な入手先
Studioテンプレートは、主に次の場所から入手します。
- Studio公式ストア(Studio Store):Studioが用意する公式のテンプレート集。無料のものと有料のものがあります。
- 制作者が販売するテンプレート:デザイナーや制作会社が独自に作って配布・販売しているもの。業種特化型が多いのが特徴です。
- 公開テンプレートの複製:Studioでは他の人が公開したデザインを複製できる仕組みがあり、ここから始める人もいます。
どこから入手しても編集の流れは同じですが、後述するように「商用利用の可否」と「編集の自由度」は入手先によって差が出ます。
失敗しないStudioテンプレートの選び方
テンプレートは見た目の好みだけで選ぶと後悔しやすいものです。制作会社が実際にテンプレートを土台に使うとき、次の5つの基準で見ています。
1. 業種・目的に合っているか
コーポレートサイト、店舗サイト、LP、ポートフォリオでは、必要な構成が違います。飲食店向けのテンプレートを士業サイトに流用すると、載せたい情報とブロックの配置が噛み合わず、結局作り替えることになります。
「見た目が好き」より先に「自分が載せたい情報の並びと合っているか」を確認してください。
2. 編集の自由度
凝ったテンプレートほど、要素が細かくグループ化・固定されていて、いざ動かそうとすると崩れやすい場合があります。ブロックの構造がシンプルで、レイアウトの調整がしやすいものほど扱いやすいです。
プレビューだけでなく、可能なら複製して1ブロック動かしてみると、自由度がすぐ分かります。
3. レスポンシブ対応
Studioはボックス単位でスマホ表示を細かく調整できる反面、テンプレートによってはPC表示に最適化されていて、スマホで崩れることがあります。閲覧の多くはスマホです。必ずスマホプレビューで確認しましょう。
4. CMS機能の有無
お知らせやブログ、実績一覧など、後から件数が増えていくコンテンツを予定しているなら、StudioのCMS機能を前提に組まれたテンプレートを選ぶと運用が楽になります。CMS非対応のテンプレートに後からCMSを足すのは手間がかかります。
Studioでできることの範囲はStudioでできること・できないことでも整理しています。
5. 商用利用・ライセンスの範囲
公式ストアのテンプレートは商用利用が想定されていますが、個人が配布するテンプレートは利用範囲が限定されていることがあります。仕事のサイトに使うなら、商用利用の可否と、そのまま使ってよいか改変が必要かを購入前に確認してください。
無料テンプレートと有料テンプレートの違い
「無料で十分か、有料を買うべきか」はよくある悩みです。目的別に整理します。
| 比較項目 | 無料テンプレート | 有料テンプレート |
|---|---|---|
| 費用 | 0円 | 数千円〜数万円が目安 |
| デザインの独自性 | 他サイトと被りやすい | 比較的被りにくい |
| 完成度・作り込み | シンプルなものが多い | 細部まで作り込まれたものが多い |
| 業種特化 | 汎用が中心 | 業種特化型が豊富 |
| 向いている人 | まず試したい・小規模 | 本格運用・見た目を差別化したい |
使い分けの目安はシンプルです。まずStudioを触って感覚をつかみたい、ページ数の少ない小さなサイトなら無料で十分です。事業の顔になるコーポレートサイトや、競合と見た目で差をつけたいサイトは、有料テンプレートを検討する価値があります。
ただし、有料テンプレートを買っても「そのまま完成」にはなりません。文章、写真、ブランドカラーの差し替えは必ず発生します。テンプレート代とは別に、その調整にかかる時間も見込んでおいてください。
Studioテンプレート利用でよくある落とし穴
テンプレートは便利ですが、制作の現場でよく見るつまずきがあります。先に知っておくと避けられます。
他社サイトとデザインが被る
人気テンプレートほど多くのサイトで使われます。文字と写真を替えただけだと、同業のサイトと構成もあしらいもそっくりになりがちです。正直なところ、テンプレートを使う以上、被りを完全に避けることはできません。
そのうえで効くのが、目立つ部分を変えることです。特にメインビジュアル(ファーストビュー)は最初に目に入るので、ここを差し替えるだけで印象がかなり変わります。もう一つは素材で、テンプレートにデフォルトで入っている写真やイラストをそのまま使うと確実に被るため、素材だけは自分たちのものに差し替える。この2点をやるだけでも、「どこかで見たことのあるサイトだな」という印象はかなり軽減できます。
構造を崩すとレイアウトが壊れる
Studioのレイアウトはボックスの入れ子で成り立っています。仕組みを理解しないままブロックを消したり動かしたりすると、他の部分の配置まで一気に崩れることがあります。慣れないうちは大きく変えず、複製してから試すのが安全です。
編集の自由度が思ったより低い
作り込まれたテンプレートは、細かく固定されているぶん自由に動かしにくいことがあります。「この配置だけ変えたい」が意外と手間で、結果として白紙から作った方が早かった、というケースもあります。
SEOや表示速度の設計は自分で行う
テンプレートは見た目を用意してくれますが、見出しの構造、ページタイトル、説明文、画像の軽量化といったSEOや表示速度に関わる部分までは面倒を見てくれません。検索から集客したいなら、テンプレートを入れた後にこの設計を自分で整える必要があります。
テンプレートをそのまま使う vs 制作代行でカスタムする
ここが一番の判断どころです。テンプレートで自作するか、制作会社に依頼するかは、次の観点で分けて考えると迷いません。
テンプレートをそのまま使うのが向いているケース
- ページ数が少なく、構成がテンプレートとほぼ一致している
- まずは早く公開して、後から育てていきたい
- 自分で更新・運用していく前提で、Studioを覚えたい
- デザインの独自性より、公開までのスピードとコストを優先したい
制作代行でカスタムした方がよいケース
- 事業の信用に直結するサイトで、他社と見た目を差別化したい
- 問い合わせや予約など、成果につながる導線を設計してほしい
- CMSやアニメーションなど、テンプレートにない機能を足したい
- 本業が忙しく、テンプレートの調整に割く時間がない
判断の軸はシンプルで、「かける時間」と「サイトに求める成果」の2つです。時間を節約したい、または見た目や導線で結果を出したいなら、テンプレートを土台に制作代行でカスタムする方が、遠回りになりません。
制作会社に頼む場合の費用感も知っておくと判断しやすくなります。GAMADASの場合、テンプレートを土台にした制作はページ数によりますが、ミニマム20万円程度から対応しています。ゼロから設計するより費用と期間を抑えつつ、被りの軽減や問い合わせ導線の設計はプロが行う、テンプレの自作とフルオーダーのちょうど中間にあたる選び方です。
テンプレートを起点にプロに整えてもらう選択肢が気になる方は、Studio制作代行の依頼先と費用相場や、Studioの制作料金もあわせてご覧ください。まずは費用を抑えて公開したい場合は、テンプレートを土台に整えるライトプラン(30万円〜・税別、最短2週間)のような選択肢もあります。
Studioテンプレートに関するよくある質問
最後に、テンプレート選びでよく聞かれる質問に答えます。
無料テンプレートだけで公開まで完結できますか。
できます。小規模なサイトなら無料テンプレートに文章と写真を差し替えるだけで公開まで進められます。ただし他サイトと被りやすいので、色やフォントの調整で自分たちらしさを出すことをおすすめします。
有料テンプレートを買えばデザインの知識は不要ですか。
完成度は上がりますが、写真の質、文章、ブランドカラーの選び方でサイトの印象は大きく変わります。テンプレートは土台であり、仕上がりの良し悪しは差し替えの丁寧さに左右されます。
テンプレートを使うと後からデザインを変えられなくなりますか。
変えられます。Studioのテンプレートは通常の編集画面でそのまま調整できます。ただし作り込まれたテンプレートほど構造が複雑で、慣れないうちは大きな変更で崩れやすい点には注意してください。
まとめ
Studioテンプレートは、公開までのスピードとコストを大きく縮めてくれる便利な出発点です。一方で、選び方を間違えると作り替えの手間が増え、そのまま使うと他社と被りやすくなります。
業種との相性、編集の自由度、レスポンシブ、CMSの有無、商用利用の可否という5つの基準で選び、無料と有料は「試す」か「本格運用する」かで使い分けてください。
そのうえで、時間や成果を優先したいなら、テンプレートを土台に制作代行でカスタムする道もあります。自分のサイトがどちらに向いているかを見極めて、無駄なく進めていきましょう。


