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「会社沿革をどう書けばいいかわからない」という声をよく聞きます。
創業年、事務所移転、サービス開始。歴史はあるのに、いざ文章にしようとすると手が止まる。
この記事では、コーポレートサイトの制作会社として多くの会社概要ページを手がけてきた経験をもとに、会社沿革の書き方を例文つきで解説します。
目次
会社沿革とは、企業の歴史を時系列で並べたものです。
設立年月日、拠点の移転、主要サービスの開始、資本金の変更などを、年表のかたちで記録します。
会社概要ページや「私たちについて」ページに掲載されることが多く、取引先や採用候補者が「この会社はどんな歩みをしてきたか」を確認するために見るコンテンツです。
会社概要は会社の現状を示す一覧表です。社名・代表者名・所在地・資本金・従業員数などを並べます。
一方、会社沿革は「変化の記録」です。いつ何が変わったかを時系列で伝えます。
同じページにまとめて掲載することも多いですが、役割は異なります。会社概要が「今の姿」なら、沿革は「歩んできた道」です。
すべての出来事を書く必要はありません。サイトの閲覧者に伝えたい情報を選んで載せます。
以下の項目が代表的です。
創業直後で記録が少ない会社は、設立と代表就任だけでも問題ありません。
「書くことがない」と思う場合は、後述する「書く内容がないときの対処法」を参考にしてください。
時系列で記録するのが基本です。年月を左列に、出来事を右列に並べる形式が最も読みやすく、どの業種でも使えます。
| 年月 | 出来事 |
|---|---|
| 2015年4月 | 東京都渋谷区にて株式会社〇〇を設立 |
| 2016年7月 | Webマーケティング支援事業を開始 |
| 2018年2月 | 神奈川県横浜市に事務所を移転 |
| 2019年9月 | 資本金を1,000万円に増資 |
| 2021年3月 | 従業員数10名を達成 |
| 2023年1月 | 自社プロダクト「〇〇ツール」をリリース |
年だけでなく「月」まで書くと、具体性が出て信頼感が増します。
ただし月が不明な場合は無理に入れる必要はありません。「2018年」のみの記載でも問題ありません。
法人ではない場合は、開業届の提出日や事業開始日を起点にします。
| 年月 | 出来事 |
|---|---|
| 2018年6月 | グラフィックデザイン事業として個人事業を開業 |
| 2020年4月 | Webデザイン・LP制作サービスを開始 |
| 2022年3月 | 法人化し、株式会社〇〇を設立 |
個人事業から法人化した場合は、その流れを沿革に含めることで「歩んできた経緯」が伝わります。
ただ年表を並べるだけでは、読んでも印象に残りません。
制作会社として多くのコーポレートサイトを手がける中で気づいた、沿革を「信頼の材料」に変えるコツを3つ紹介します。
「事業拡大」より「従業員数10名を達成」、「受注拡大」より「年間受注件数50件を突破」のほうが、具体的な実力が伝わります。
資本金、従業員数、拠点数、受賞回数など、数字に変換できる要素は積極的に取り入れましょう。
「なぜそのタイミングで動いたか」が伝わると、単なる年表が「判断の記録」に変わります。
たとえば「コロナ禍でオンライン事業を強化した」「デジタル化の波に乗りSaaS事業に参入した」など、時代の流れと自社の判断を重ねて書くと読み応えが出ます。
長文にする必要はありません。一行でも「なぜ」を添えるだけで、印象が変わります。
一時的な縮小、事業撤退、業態転換。これらを書くかどうかは判断が分かれます。
ただし、あからさまに不都合な出来事を省いた沿革は「でき過ぎた歴史」に見えることがあります。
業態転換を経て今のビジネスに至った経緯などは、むしろ正直に書くことで「経営者の判断力」が伝わり、信頼感につながるケースもあります。
「設立したばかりで書けることが少ない」「特に大きな出来事がない」という場合は、以下の視点で掘り起こしてみてください。
完璧な年表でなくて構いません。2〜3行でも、「この会社はいつ、何を始めた」が伝わる沿革があるだけで、まったく書かれていないページより信頼感が生まれます。
制作会社として多くの会社概要ページを確認してきた中で、よく目にする失敗をまとめます。
「2010年4月 株式会社〇〇を設立」だけで終わっている沿革は、空白が多く寂しく見えます。
年1〜2件のペースでも、事業の変化を少しずつ加えていくと情報量が増します。
沿革は基本的に「年月 + 一行の事実」の形式で読まれます。
各項目に3〜4行の説明を書くと読みづらくなります。補足したい場合は「代表者メッセージ」や「私たちのこだわり」のページに分けた方がスッキリします。
「最終更新2018年」の沿革は、今もこの会社が活動しているのかを不安にさせます。
年に一度でも更新する習慣をつけましょう。たとえ大きな動きがなかった年でも、チームの変化や新サービス開始など何かしら書けることはあります。
沿革のデザインは、テキストの表(テーブル)が最もシンプルで使いやすいです。
縦一列のタイムライン型(左に年月、右にテキスト、縦線でつなぐデザイン)も多く見られます。ビジュアル的にわかりやすいですが、コーディングが必要です。
Studioなどのノーコードツールであれば、既存のコンポーネントやテンプレートを使うと比較的簡単に実装できます。WordPressの場合はテーブルブロックかカスタムCSS、または専用プラグインを組み合わせる方法が一般的です。
制作会社に依頼する場合は、デザイン込みで対応してもらえます。「会社概要のデザインと統一感を出したい」「タイムライン型にしたい」など、イメージを伝えると実現しやすくなります。
会社概要ページ全体の設計については、会社概要の書き方と設計方法も参考にしてください。
会社沿革は「年月と出来事を時系列で並べる」ことが基本です。
書ける内容が少なくても、設立と事業開始の2行から始められます。数字を入れる、時代の背景と自社の判断を合わせる、定期的に更新するという3つのコツを意識すると、信頼感のある沿革になります。
「沿革ページをしっかり作りたい」「会社概要全体のデザインをプロに任せたい」という場合は、BtoBサイト制作やスグサイトもご覧ください。
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