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LINE公式アカウントの「自動返信」は、友だちから届いたメッセージに人手をかけず自動で応答する機能です。問い合わせの一次対応や営業時間外のフォローを自動化でき、少人数の店舗や会社ほど効果があります。
この記事では、自動返信の種類と使い分け、応答メッセージの設定方法、チャットや他機能との組み合わせ、注意点までを一通り押さえたうえで、私たちがLINE構築を代行するときに必ず決めている「どこまで自動化し、どこから人が対応するか」の運用設計までまとめます。設定手順だけでなく、成果につながる線引きまで理解できる内容です。
目次
自動返信は、あらかじめ用意した文面を条件に応じて自動で返す仕組みです。24時間反応できるので「営業時間外に来たメッセージを取りこぼす」「返信が遅れて機会を逃す」といった問題を防げます。
一方で、自動返信ですべての問い合わせに答えようとすると、かえって顧客体験を損ないます。まずは種類と役割を押さえ、そのうえで自動化の範囲を決めるのが近道です。
LINE公式アカウントで「自動返信」と呼ばれるものは、大きく3つに分かれます。目的に応じて使い分けます。
| 種類 | できること | 向いている用途 |
|---|---|---|
| 応答メッセージ | 特定のキーワードや時間帯に、決まった文面を自動で返す | 営業時間案内・よくある質問・フォームへの誘導 |
| AI応答メッセージ | メッセージ内容をLINEが判別し、近い定型文を自動で返す | あいさつや基本的な質問の一次対応 |
| 外部ツール連携(Lステップ等) | 友だちの属性や行動に応じて出し分け・段階配信・予約連携まで行う | 販促の自動化・予約導線・シナリオ設計 |
無料の範囲でできるのは主に「応答メッセージ」と「AI応答メッセージ」です。属性ごとの出し分けや段階的な配信までやりたい場合は、Lステップなどの外部ツールが必要になります。
基本となる「応答メッセージ」は、さらに2つのタイプに分かれます。両者は併用できるので、組み合わせて使うのが一般的です。
誰がどんなメッセージを送っても、同じ文面を返すのが一律応答です。営業時間外の案内や、「このアカウントでは個別のトーク対応はしていません」といった基本方針の周知に向きます。
設定例としては、営業時間外に「お問い合わせありがとうございます。営業時間は平日10〜18時です。順次ご返信します」と返す、といった使い方です。
「予約」「料金」「営業時間」など、決めたキーワードが送られたときだけ、対応する文面を返すのがキーワード応答です。よくある質問への自動回答に向いています。
注意したいのは、キーワードは原則「完全一致」で反応する点です。「予約」で設定しても「予約したい」では反応しないことがあるため、想定される言い回しを複数登録しておくと取りこぼしを防げます。
応答メッセージは、管理画面から数ステップで設定できます。
時間帯を指定すれば、営業時間外だけ自動で返す運用も可能です。まずは「営業時間外の一律応答」と「よくある質問のキーワード応答」の2つから始めると、無理なく導入できます。
「人が対応したいが、営業時間外は自動で返したい」という場合は、チャットと応答メッセージを併用します。
応答設定では、応答時間を設定できます。営業時間内は人がチャットで対応し、時間外は応答メッセージで自動返信する、といった切り替えが可能です。これにより、日中は手厚く、夜間は取りこぼさない、という体制がつくれます。
人が対応する時間と自動で返す時間をはっきり分けておくと、「返信が来ると思って待っていたのに来ない」というすれ違いを防げます。
応答メッセージは、単体よりも他機能と組み合わせると効果が上がります。
トーク画面下部のリッチメニューに「予約」「料金」などのボタンを置き、タップするとキーワード応答が返る形にすると、友だちが自分で必要な情報にたどり着けます。文字を打たせず、選ばせる導線です。
複数の選択肢を見やすく提示できるカードタイプメッセージと組み合わせると、「どれについて知りたいか」を選んでもらいながら自動応答へつなげられます。
問い合わせ対応そのものを自動化したい場合は、LINEチャットボットの作り方3選で無料の自動応答から業務自動化までの手順を解説しています。
設定手順そのものは難しくありません。成果を左右するのは、自動で応える範囲と、人が対応する範囲をどう分けるかです。ここが一般的な設定解説にはない、実務でいちばん差が出る部分です。私たちがLINE構築を代行するときに必ず決めている3つの原則を紹介します。
まず決めるのは「LINEのトーク画面で個別の問い合わせに対応する運用体力があるか」です。日々のトークを人が見て返す余裕がないなら、無理にトークで受けず、問い合わせフォームへ誘導するのが安全です。
具体的には、何かテキストが入力されたら「お問い合わせはこちらのフォームからお願いします」と案内し、フォームのリンクを返す応答をよく設定します。中途半端にトークで受けて放置するのが、いちばん印象を悪くするからです。トークで受けるなら人を配置する、受けないならフォームへ流す。どちらかをはっきり決めます。
問い合わせの多くは「営業時間」「料金」「予約方法」など、答えが決まっている質問です。これらはよくある質問(FAQ)としてページやリッチメニューにまとめ、キーワード応答からそこへ誘導します。
FAQで解決すれば人の手はかかりません。そこで解決しなかった人だけを個別対応に回す。この二段構えにすると、自動化と手厚さを両立できます。
逆に、自動化してはいけない場面もあります。クレームや、こちらの落ち度があるトラブルへの対応です。こうした連絡に機械的な定型文を返すと、相手の不満をさらに大きくしてしまいます。
トラブル対応は必ず人が手動で行う。そのために「どこまではFAQと自動返信で受け、どこからは人が出るか」の線引きを、運用を始める前に決めておきます。
3つの原則を、業種に当てはめると設計が見えてきます。
| 業種 | 自動で返す範囲 | 人が対応する範囲 |
|---|---|---|
| 飲食店 | 営業時間・アクセス・予約フォームの案内 | 個別の予約変更・団体の相談 |
| 美容室・サロン | 料金メニュー・予約方法・キャンセル規定のFAQ誘導 | 指名や日時の細かい調整・クレーム |
| BtoB・制作会社 | 営業時間外の一次応答・問い合わせフォームへの誘導 | 見積もりや要件の相談・トラブル対応 |
共通するのは、答えが決まっているものは自動、判断や謝罪が必要なものは人、という切り分けです。
応答メッセージでできるのは、あくまで一次対応までです。「友だちの属性ごとに違う案内を出す」「登録後に段階的に情報を届ける」「予約システムと連携する」といった販促の自動化には、外部ツールでの構築が必要になります。
どこまで自作し、どこから任せるか迷う場合は、シナリオ配信の設計や、LINE構築代行の費用相場、構築の手順もあわせて確認してみてください。
LINE公式アカウントの自動返信は、設定そのものよりも「どこまで自動化するか」の設計で成果が変わります。
この線引きを先に決めておくと、少人数でも取りこぼしのないLINE運用ができます。自社に合った自動返信の設計や構築を相談したい場合は、お気軽にお問い合わせください。
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